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【福岡発】電気かガスか…エネルギーの話

生活に必要なエネルギーについて、考えてみたことはありますか?生活行動を考えた時、エネルギーを消費する場面と言えば、「調理をする」「照明をつける」「温度調節をする」「入浴する」などでしょうか。

家庭に供給される二大エネルギーは「電気」と「ガス」です。福岡で言えば「九州電力」と「西部ガス」という老舗の地元企業がライフラインを支えているんですね。

 

この二つのエネルギー、どちらも調理したりお湯を沸かしたり暖をとることはできますが、電化製品に限っては電気の力がないと動かすことができません。照明器具やテレビ・電子レンジ、現代では必需品となったパソコンやスマホも、電気の力がないと便利さを享受することはできないわけです。そう考えると、生活に必要なエネルギーを電気に集約することはできても、ガスだけで現代の生活様式を維持することは難しそうです。

 

昔はガスの方が優勢でした。ガスコンロ、ガス給湯器、ガス暖房器具など、ガスで調理し、湯を沸かし、暖をとる生活が当たり前だったのです。IHクッキングヒーターや電気温水器もありましたが、調理効率の悪さや湯切れ(温水器に貯まった湯が足りなくなること)の問題があり、普及は進みませんでした。そんな中、それまでの深夜電力(1964年10月施行)に加え、時間帯別電灯料金制度が導入されることに…1990年のことです。住宅の断熱化・気密化を促進する背景もあり、室内で燃焼型の調理器具や暖房器具を使用する危険性を懸念する声の高まりから、安全でクリーンなイメージの電気に注目が集まり始めました。進化したIHクッキングヒーターはガスコンロと何ら変わらない調理実績を示し、ヒートポンプ技術で効率的に貯湯し湯切れをおこさないエコキュートも登場しました。更に、充実した料金体系によって光熱費のコストダウンが叶うというおまけつきです。こうして「オール電化」の名のもとに、住宅エネルギーの電気化は進んでいきました。最近では家のすべてを電気で管理する、HEMS (home energy management system) と呼ばれる家庭のエネルギー管理システムを導入し、家電、太陽光発電、蓄電池、電気自動車等を一元的に管理する住宅も注目を集めています。

 

新築ならば、設計段階からオール電化に適した計画を盛り込むことができます。エコキュートを設置する最適な場所を確保し、太陽光発電に適した屋根の形と向きや勾配に気を配ることができます。でも、既存住宅の改築となると、オール電化を計画することによって我慢しなければならないことが発生したり、電気会社のシミュレーションほど魅力的な光熱費の削減が叶わないこともあります。

 

既にある現状における効果はどのくらい!? 営業マンは売ることが目的なので良いことしか言わない傾向にありますが、物事には一長一短があって当たり前、メリットとデメリットをテーブルに並べて冷静に検討することが大切ですよ。