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【福岡発】リフォームの依頼先はどうやって決めたらいいの??

リフォームと一口に言っても、その規模と内容は様々!いったい、どこに依頼するのがベストなの?求めるものと提供できることにズレがあるとお互いに不幸です。ここはひとつ、その会社の特徴(得意不得意)を見極め、自分の求める工事に対応可能かどうかを考えましょう。

 

まずは工事種別のお話し。大きい物から小さい物まで、工事の対象や内容によって工事種別が分かれます。あなたの希望する工事はどれに当てはまりそうですか?

 

  • 新築とは・・・無の状態から新規に建物を作り上げる工事
  • 増改築とは・・・既にある建物の面積を増やしたり、間取りを変更したりする工事
  • 改築とは・・・建物の形はそのままに、内外装の模様替えや設備機器の交換をする工事
  • 改修とは・・・不具合が生じたところを部分的に解体し、改めて作り直す工事
  • 修理、修繕とは・・・設備機器等の修理や更新。雨漏りや外壁のひび割れなどの部分的修繕をする工事
  • メンテナンスとは・・・建物が長持ちするように、定期的に施す点検や清掃・部品交換などの工事

次に、業態による依頼先の違いと特徴について理解することが大切です。「帯に短したすきに長し」では、あなたの希望を適切にカタチにすることができないかもしれません。

 

  • 工務店・・・①新築も増改築も工事可能だが取り組み割合は個々の会社による。②建築士が在籍しており総合的なリフォームにも対応できる。③客との継続したつきあいを重んじ、細かい要望にも迅速に対応。
  • 住宅メーカー・・・①新築住宅を供給する。独自の工法や材料で差別化。②マニュアルに沿った仕事が信条で画一的だが保証は充実。③CMなど広告宣伝費の上乗せで高いイメージ。ブランド力はある
  • ゼネコン・・・①木造以外の物件や大型物件(マンションなど)が得意である。②実際に工事をするのは下請け、孫請けになることもある。③会社が大きいので安心感はあるかも。
  • 設計事務所・・・①主に確認申請を伴う物件に対して設計・施工監理を行う。②一般的に工事は請負わない。③合法設計でも、無理な施工で瑕疵が発生することも。④工事はつきあいのある工務店に振り、設計監理をするだけ。
  • リフォーム会社・・・①住宅設備メーカーが全国展開しているケースが多い。工事店は登録料を支払い加盟する。ショールーム来館客の紹介先となる。②内外装専門業者が業界のネットワークを活かし多業種受注を可能に。元々の専門分野は得意かもしれないが、寄せ集め感は否めないかも。③最近は大手量販店の参入も。電化製品や日用費の物販の延長線上にリフォームがあるイメージ。建築業が本業とは言えないが、商品限定でとにかく安いのが売り。④チラシでリフォーム需要を掘り起こす。
  • 専門業者・・・①所謂その道のプロ。下請け工事から脱却し一般消費者に直接営業している。②専門外の工事に関する知識は乏しく、基本的には対応不可。③得意分野の直接施工で管理経費がかからず安いイメージだが、管理者がいないということはトラブル時の対応は自己責任ということ。
  • メンテナンス業者・・・①住宅設備メーカーのメンテナンス部門。②故障に至る前の調整や清掃、取り扱い説明などを行う。③メーカー窓口で依頼を受け付け、出張費を受領し訪問・対応。

如何ですか?

 

建築業界には、専門業者と言われるその道(だけ)のプロや、営業活動によってリフォーム需要を掘り起こすリフォーム会社、地域密着型の工務店、事務所登録をした一級建築士事務所などが混在しています。また、業態や会社のスタイルによって、請け負える仕事の内容は様々です。悪いところだけを修理するケースや、設備機器の単純交換、内装や外装などの表面的なお色直し、そして、構造躯体に影響を及ぼす大型リフォームなどがあります。工事の種別や大小によって、一番良い依頼先を検討する必要があるわけです。

 

建築は請負業です。工事範囲が広く、工種や業種が多岐にわたると、管理する人(工事責任者)がどうしても必要になってきます。リフォーム希望を確実にカタチにするためには、各専門業者の橋渡し役が不可欠であり、また、人が動くということはその分費用がかかるということでもあります。

 

逆に言うと、修理や取り換えなどの単純な工事であれば、職人さんが直接対応することも可能な場合があるということです。結果的に、その分安上がりになることもあるでしょう。

 

さて、私たちは事務所登録をした一級建築士事務所です。設計・監理にとどまらず、診断業務や証明書発行もできる会社です。更に、工事会社を介することなく直接的に専門業者を束ねて工事管理を行う機能もあります。設計・施工を自社で行うというと、見た目は工務店のような印象かもしれません。工務店と言えば、「地場密着で、小さなことでもすぐに対応してくれる。」 「倉庫やトラックを持っていて、大量仕入れで価格も安い。」 「在庫があるので、時間もかからない。」 「多少の値引き要求には対応してくれる。」そんなイメージではないでしょうか?

 

私たちも、ご相談の連絡をいただけば、最大限できることで精一杯お役に立ちたいと思いますが、哀しいかな、上記のような対応はできないのが実情です。決して、早くも安くもありません。ただ、木造住宅に関する全般的な知識と技術を兼ね備え、豊富な経験から多種多様な対応は可能です。私たちが工事にかかわることで、設計内容をダイレクトに現場に反映することができるので好評をいただいています。どんなに小さな工事でも、お互いの信頼関係は不可欠です。ひとつひとつの仕事に常に誠実に取り組みたいと思っています。だからこそ、お客様が求めていることと、私たちが実践できることにズレがあってはならないと考えています。決して高飛車な考えではなく、それがお客様の為だと思うからです。

 

どうぞ、ご自分の希望するリフォーム工事を適切に行える会社に出会ってください。そしてその会社に、イメージしたものをカタチにしてもらい、「あぁ、リフォームして良かった!ありがとうございました。」と心から感謝の気持ちを伝えることができるなら、そのリフォームは大成功と言えるはず。

 

リフォームを希望する一人ひとりのお客様が、そうなることを心より願っています。