擁壁が自然崩落して住宅が転倒した??
先月の話ですが、ネットニュースの写真を見て、一瞬息を吞みました。
木造住宅がひっくり返って下のマンションに突っ込んでる!
東京で9月に発生したこの事故は、普段気にも留めない、都市生活の足元に潜むリスクを否応なく突きつけました。幸いにも人的被害は報じられていませんが、一歩間違えば大惨事です。
直下型地震が発生した!とかいうのなら分かりますよ。冒頭の写真みたいになることは想像できますし、実際、過去にもこのような被害が発生しています。
でも、基本的に家は不動産なんだから動かないのが前提ですよね。
なのに、自然災害が発生したわけでもないのにこんなに激しく動くなんて…。
全ては、土地の高低差と脆弱な擁壁のせいなのです。
都市部でも点在する危険地域
山間部のがけ崩れは容易に想像できますが、都市部だと、「まさか!」という感じですよね。
でも、都市部においても、起伏に富んだ地形が残っていることがあります。福岡でも、ハザードマップを見れば分かりますが、住宅地の中にも、イエローゾーンやレッドゾーンが点在しているのです。
斜面の土がむき出しになっていたら、崩れてくるかも!?という意識が働くかもしれませんが、堅牢そうに見える擁壁で覆われていると、安全だと勘違いしてしまいそうです。
古い擁壁の安全性は確認できない
今回の事故の詳しい原因は究明を待つ必要がありますが、問題の焦点となるのは、「既存の擁壁の安全性」です。
古い擁壁は、長年の風雨や地震で劣化しているものも多く、実際、この当該擁壁も、40年以上前から劣化改善の指摘を受けていたそうです。安全性の確認は目視ではできませんから、目に見える劣化が無かったとしても、擁壁は要注意なのです。
もし、あなたの気になる物件が、高台の古い一軒家で、境界線上に擁壁がある物件だったら、予期せぬ崩壊や転倒のリスクを抱えていると思った方がいいでしょう。崖条例の現行基準における対策がとられていない可能性もあります。
危険なのはもちろんのこと、管理責任者は自分、ということになりますから、役所から劣化改善の指導を受けて、補修する羽目になるやもしれません。
余談ですが、
今回の事故の状況をよくよく読み解くと、マンションとの間には公共の通路があったようです。
もし崖条例の縛りを受けていれば、マンション側は無窓のコンクリート壁にする必要性があったのではないかと推察しますが、この通路の存在のお陰(?)で、もしかしたら、崖条例は適用されなかったのかも??と、思ったのでした。
<<YouTubeでも語ってます!>>
その擁壁を所有することは、あなたにとって正解なのか…、想像しながら視聴してみてください。
“” 崖地の敷地境界線ってどこ? 実は、見えません!崖の上でも下でも、厄介なことになる可能性がありますよ。なので、あんまりお勧めできないのです。“”










