⑤ 危険な一目ぼれ
不動産は唯一無二、そして、早い者勝ちの世界です。気になる情報を目にしたら、とにかく買いたい気持ちが募るばかりで、他のものは目に入らなくなってしまいがち。「この物件で本当に良いのか」なんて、慎重に考える余裕はないかもしれません。
そこでの暮らしをイメージしてみよう

あとで悔やまないためにも、日ごろから「どのあたりに・どんなものが・いくらぐらいで出回っているのか」を意識しながら物件情報を見て、感覚を磨いておくことが大切です。その場で暮らしている自分をイメージしながら、物件に求める条件をリストアップしてみましょう。
例えば地域や住環境なら、今よりも交通の便が良いところにするのか、実家の近くにするのか、やっぱり子どもが通う学区内に限るのか…など。候補地が現住地から離れているなら、周辺の様子を実際に見ることが大切。できれば、日中と夜間、平日と休日の違いなども確認しておいたほうが良いです。
それと同時に、求める条件に優先順位を付けておくとよいでしょう。住環境、立地、建物の程度、価格など、それぞれの条件の許容範囲を幅広く考えるほど、より多くの候補に出会える一方で、絞り込みは難しくなるからです。優先順位を意識して物件情報を見るように習慣化しておけば、いざ魅力的な物件が現れたときに冷静に判断できますよ。
不動産会社は待ってはくれない
気になる物件を目にして勇んで内覧申し込み!行ってみたところ何となく良さそう!
でもこれって、正常性バイアスのせいかもしれませんよ。
いいと思って見に行ったから、いいところしか見えていないのかも?? ちょっと気になる部分に気づいてたとしても、さほど大きな問題とは感じていないのかも??
一目ぼれの直感に従うのも悪くはないとは思うのですが、見落としがないか、もう一度検証したいところですよね。自分の判断は間違ってないか、誰かに相談したくなったりします。
でも、内覧に連れて行った不動産会社は、待ってはくれないのです。決断をせかすように迫ってきますから、本当は、内覧に行く前に、準備を整える必要があるのです。