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【福岡発】変動金利と固定金利、どっちが正解なんだろう?

住宅ローンの比較をするとき、まず誰もが考えるのが総支払額の多寡についてです。

住宅ローンの総支払額は「借入金額、金利、期間」の三つの要素で決まってきます。借入金額が多いほど、金利が高いほど、期間が長いほど、総支払額は多くなります。借入金額と期間については、自分で決めることができますが、金利については、どの銀行のどんな住宅ローンを組むかで変わってくるので悩ましいところです。

 

全期間固定金利の場合は、借入時点で金利が確定するので総支払額の計算はできますが、変動金利や当初固定金利などの場合は、一定期間がすぎた後の金利がどうなるのか、借入時には予測がつきません。つまり、現時点で総支払額を計算することはできないということです。ということは、両者を比較しようとしても意味ないですよね。総支払額が少ない方が正解だという解釈なら、どちらが正解かはわからないということです。

 

ただ、「自分に合っているのはどっちかな?」という視点で比較検討することは大変重要なことです。全期間固定金利の謳い文句は、「毎月の支払額が一定なので将来的な計画が立てやすい」ということです。日本人は真面目で堅実な人が多いからか、結構この理由で「フラット35」を希望する人が多いような気がします。逆に、その時点においては変動金利の方が固定金利より低いのは間違いないので、借入時の両者を比較し、毎月の支払額の安さで変動に即決する人もいます。どちらがいいかはその人の心持ち次第です。

 

「フラット35」は全国的に展開している住宅ローン商品ですが、金融機関によっては取り扱いがない場合もあります。福岡で言うと、福岡銀行や西日本シティ銀行は取り扱いがありますので、手続きなどについて対面相談も可能となっています。ただ、普通の住宅ローンでは問題視されない「建物に関する要件」がありますので、気になる物件があるなら、先に建築士に相談する方が宜しいかと思います。