マイホームを購入する場合、多くの人が住宅ローンを利用します。住宅ローンの利用には金融機関による審査が必要なのですが、借入限度額を決定する重要なポイントは「人」の評価です。もちろん、購入対象となる「物」についても担保価値があるのかチェックされますが、比率としては「人」に重きを置かれます。
この「人」の審査、とってもシビアです。その人がどんなに良い人でも判断に使用されるのはお金に関する数字情報のみ!特に、お金との付き合い方が垣間見えるクレジットカード等の利用状況は確実にチェックされます。既に他の借入(カーローンや奨学金など)がある場合は、限度枠の一部を利用している形となり、残りの枠内でしか借入できないということになります。
「私はローン体質じゃないから大丈夫!借入なんて無いです!」…ここで見落とされがちなのがショッピングのリボ払いと携帯電話代金の引き落としです。クレジットカードを利用しても、1回払いなら大丈夫ですが、リボ払いになると話は変わってきます。携帯電話も、機種代を契約時に一括で支払わない場合は割賦販売扱いになります。利用料の引き下げサービスと相まって、機種代を支払っている感覚はないかもしれませんが、どちらも立派なローン!毎月、借入金の返済をしているのです。金融機関は見逃しません。しかも、滞納などしようものなら、「お金に対する考え方が甘い人だなぁ。この人に貸しても、返してくれるかわからないぞ!」という判断を下されることに!
だから、住宅ローンの審査を受ける前に身を清める(笑)必要があるのです。返せるものはできるだけ返して、きれいな状態にしてから審査を受けることをお勧めします。そうしないと、一番大きなローンである住宅ローンの借入限度額が思うように伸びず、マイホーム購入の資金計画がうまく組めない事態になりかねません。もちろん、借入限度額ぎりぎりまで借りる必要はないんですよ。ただ、「あと100万出たら買えたのに…」ということが起きないように、可能性の枠はできるだけ広く準備しておくのです。
準備さえしておけば、安心して物件検索に臨めます。お金の心配がなければ、物件を見ることに集中できるようになります。「これだ!」と思う物件に巡り合えた時、一早く手を挙げることができるのです。金融機関の審査に合格していれば、「この人は買える人」という説得力も増し、売主さんの心象もよくなるのです。
如何ですか? 物件検索の前に審査を受けることの重要性を感じていただけましたか?金融機関に行く前に、自分で、年収からおおよその借入可能額を知ることもできます。何はともあれ、まずはお財布の中身を知ることが大事!そして、それを誰に相談して手伝ってもらうべきかを考えることが、あなたの最重要課題なのです。