家計管理、好きですか?
私、「家計簿オタク」ってほどではないんですけど、お金の出入りを管理してないと気持ち悪い性質ではあります。最初はお小遣い帳の延長でしたが、結婚し、子どもも増え、年を経るごとに費目も多岐にわたるようになりました。家計の管理方法は人それぞれで、家計簿をつけている人もいれば全然つけてないという人もいます。よく、雑誌の投稿欄などで家計簿相談を受け付けるコーナーがありますが、マイホーム購入に関するものも多く、他人事ながら心配になることもあるんです。
マイホーム購入後に家計簿相談? それ、逆ですから!
最近目にした家計簿相談は、正に「マイホームを購入したはいいけど今後のやりくりはどうすればいいですか?」というものでした。毎月の住宅ローン返済額は7万、ボーナス併用で組んでいるらしく、ボーナス月の加算額は一回12万です。現在の金利で返済期間を35年として金融電卓で逆算すると、借入額は約3200万円になります。
奥さんはパートで月収は10万弱、ご主人の月収(可処分所得)も30万未満、唯一目を引くのはボーナスが年間100万以上もあるという点です。でも、ここが問題なんです。ボーナスは年収の一部ではありますが、業績や会社都合によって簡単に増減する不確定な収入です。その割合が高いということは、安定した家計を維持できるかどうか自分たちの頑張りだけではわからないというリスクを負っているも同然なのです。
金融機関はそんなことはお構いなし!スタート時の返済負担率さえ問題なければ例え返済途中でボーナスが激減しようが関係ないのです。もし返済が滞っても保証会社が対応してくれるので痛くもかゆくもありませんしね。
現在は、毎月の赤字をボーナスで何とか補填している状態が続いているようです。変動金利を選択しているなら5年で返済額の見直しが行われます。金利が横ばいならまだましですが、上昇に転ずると返済額も上がるので毎月のやりくりは更に厳しいものになるでしょう。あまり意識してないかもしれませんが、住宅ローン減税も10年間で終了します。おそらく、今まで所得税0状態だったものがまともに課税されるようになり、その影響で住民税の負担も通常に戻ります。
築5年で売却するなんて…
現在売却活動が行われている、福岡市内の中古物件約450軒の内、40軒は築5年以内の物件です。これは何を意味しているのでしょうか?もちろん建売物件の売れ残りも含まれていますが、所有者居住中で売りに出されているものもあります。そんなつもりで購入したわけではないと思うのですが、そうせざるを得ない事情があるのでしょう。
「マイホームが欲しい!」と思うなら買うべきだと思いますが、買った以上は返していかなければならないということを肝に銘じて、自分サイズの物件を購入しないとダメですよ。