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【福岡発】「耐震基準適合証明書」に関するよくある質問(その1)

Q&A形式で、「耐震基準適合証明書」に関するあれこれをまとめてみました。対象は木造軸組み工法の戸建て住宅をイメージしています。(マンションの場合の取り扱いは別になります。)

 

1)耐震基準適合証明書とはどんな証明書ですか?

 

当該建物が新耐震基準に適合していることを建築士等が証明する書類です。建築士事務所登録を行っている事務所に所属する建築士のほか、指定確認検査機関などの専門機関でも発行できます。

 

2)耐震基準適合証明書の取得にどれくらい日数がかかりますか?

 

証明書を発行するためには現地調査が必要です。ご相談をいただいてからスケジュール調整を行いますので、耐震診断の結果報告書を提出するまで2~3週間程かかります。診断結果が適合であれば証明書の即日発行は可能ですが、不適合の場合は耐震改修工事が必要となりますので、証明書発行は工事完了後ということになります。(改修工事は補強箇所数により、1週間から1か月程かかります。)

 

3)耐震診断(現地調査)はどのくらいの時間がかかりますか?

 

およそ2~3時間が目安です。購入前の現地調査の場合、売主側の仲介会社と売主さんの協力が必要です。居住中であることも多いので、スケジュールを上手に調整することがまず第一となります。

 

4)改修工事が必要になる可能性はどの程度ありますか?

 

専門機関の調査データによると、旧耐震(昭和56年5月以前)の建物の9割以上、新耐震(昭和56年6月以降)の建物でも8割以上が基準を満たさず、耐震改修工事が必要であるという結果が出ています。中には状態が良く補強箇所も数か所で良い物件もありますが、現状のままで適合となるケースはとても少ないです。

 

5)改修工事はどれくらい費用がかかるのですか?

 

一般的に100万円~200万円程度と言われます。改修工事費用は築年数が古ければ古いほど高額になり、また床面積が大きければ大きいほど高額になる傾向があります。特に旧耐震の建物は改修費用が高くなる傾向があり、新耐震の建物は比較的安価で済むケースが多いです。

 

築年数が20年を超える木造住宅を購入する場合、住宅ローン減税のことを考えるなら早めの準備が必要です。

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