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【福岡発】現場の推進力、工程管理の大切さ

年末、事務所の片付けをしていると、いつもお世話になっている業者さんから緊急電話が…。

話を聞くと、ある現場の資材搬入の際、トラックのタイヤで道路を汚してしまったので清掃用に水を分けてもらえないかとのこと。なるほど昨日は久しぶりの雨だったので、現場もぬかるんでいたのでしょう…。でも、現地の仮設水道で清掃すればいいのに、どうしたんだろう?? 

 

家を建てる際、まず現場に準備すべきものがあります。それは、仮設電気、仮設水道、仮設トイレです。建築工事を進めるためには電気と水道は不可欠、そして、現場から離れられない職人さんたちが使用する仮設トイレも忘れてはなりません。これらの準備は工事管理者が行うものです。仮設の電気・水道は申請を行う必要がありますので、工程表を組む時には、着工日から逆算して余裕を持って行う必要があります。

 

家を建てるためにはたくさんの工種が必要であり、工事管理者は、それらの工種を工程に沿って手配し管理する手腕が求められます。建築現場でご法度とされるのは「手待ちと手戻り」です。この言葉は、工事管理者の段取りが悪いために次の工程に進めない、工程が前後することで工事のやり直しが発生する、そのようなことを指します。工程が少しずつ狂ってくると、工期に影響することもあります。工期延長できるならまだましですが、それもかなわないとなると、なんとか間に合わせるために無理な工事を強いることになります。そのような現場は仕上がりも悪く、途中の工事についても正しい納め方になっているのか心配が尽きません。

 

先の件、やってきた業者さんに詳しく事の顛末を聞くと、やっぱり…現地には仮設水道がないらしい…。事務所から水を汲んで清掃にやってきたものの足りなくて困っていたところに、うちが近いことにハタと気が付き電話した、ということでした。

これはもう、工事環境を整えていない工事管理者の不手際です。出だしからこんなことでは、これからの3ヶ月間、まともに現場が動くのか心配になりますよね。

物件検索よりも大切なこと、それは「信頼できる相談者に巡り合うこと」

 

対面相談が何故大切なのか分かり易い動画にしました。是非ご視聴下さい。


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