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【福岡発】住宅ローンの金利タイプ、どっちが自分に合ってそう??

低金利時代の終焉!?

住宅ローンの変動金利は短期プライムレートに連動しており、この短期プライムレートは政策金利の影響を大きく受けます。政策金利が引き上げられれば短期プライムレートも上昇し、変動金利も上昇する圧力が高まるわけですね。

2024年3月に、とうとうマイナス金利政策が解除され、2025年1月には追加利上げが実施されるなど、「金利のある世界」への移行が進んでいます。

 

今まで人気を誇ってきた住宅ローンの変動金利タイプ。「もう上がるぞ、もう上がるぞ…」と言われ続けて20年ほど経ちますが、いよいよ終わりを告げたのです。

が、昨今の景気の悪さや物価動向を見ていると、政策金利は緩やかに引き上げざるを得ない状況です。結果、変動金利も今後、ゆるやかなペースで上昇していくのではないかと言われています。

 

また、もう一つの見方として、金融機関の生き残りをかけた戦いという側面もあります。住宅ローン市場における金融機関相互の競争は依然として激しく、顧客獲得のために低金利を維持しようとする動きもあるのです。金利合戦に終始した頃みたいに、金利頼みでは生き残れないかもしれませんが、これを契機に複雑な差別化が進みだすかもしれません。

住宅ローン金利のおさらいをしてみよう

変動金利は、市場金利の変動に合わせて適用金利が見直されるタイプです。金利が下がれば返済額も減りますが、金利が上がると返済額が増えるリスクがあります。まさに今、心配されているのはこのような状況です。緩やかな上昇かもしれませんが、金利が上がることはほぼ間違いなさそうです。

 

固定金利は、借入期間中の金利が一定で変わらないタイプです。市場金利が変動しても返済額は一定なので、安定した返済計画を立てやすいのが特徴です。金利上昇が現実的になった現在、「あの時、固定を選んでおいて良かった…」と、胸をなでおろしている人もいるかもしれませんね。

これから住宅ローンを組む人は、自分との相性で選ぶべき

変動にするか、固定にするか、運命の分かれ道?いえいえ、しっかり考えて選びさえすれば大丈夫です。ただ、損得勘定に惑わされず、自分に合った方を選んだ方がよさそうですよ。なにせ返済期間は長いので、途中でどうなるかは誰にも分かりませんから。

 

一般的には、こんな人が変動タイプに合っているそうですよ。参考にしてくださいね。

  • 借入期間が短い人(金利が上昇する前に、返済が完了すれば儲けものです。)
  • 借入額が少ない人(金利が多少上がっても、増える利息はそんなに大きくないかもしれません。)
  • 十分な年収があり、お金に余裕がある人(多少金利が上がっても、余裕で返済できるなら問題ありません。)
  • 繰上げ返済を積極的に実施できる人(今使う予定がない資金を、返済に充てる潔さが必要です。)

 

金融機関の特徴や、住宅ローンの商品概要を理解して、自分にあった選択ができるようになりましょう。

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