【福岡発】売れ残った建売住宅の末路

中古住宅より新築建売住宅?

なぜか、新築建売住宅は未だに好調みたいですね。

中古市場も活発ですが、それでも人は新築に魅力を感じるようで…。建売住宅についつい目がいってしまうようです。

 

新築建売住宅の販売価格

中古が安いわけでもありませんが、新築となるとそれ以上に高い!

住宅ローンが組めないと買えませんから、建売業者もギリギリ買えそうな値段設定で売ろうとする。そこから逆算して原価管理をしているわけです。

でも、昨今の資材高騰で物件価格は値上がり気味。そして、年収は上がらないので住宅ローンも頭打ち。となると、買える人が限られてくる。これだと先行投資した資金の回収、つまり在庫の現金化は鈍化してしまいます。

 

建売物件は土地と建物で販売価格が決まってきますから、安い土地に建てればいいかも!?

というわけで、田舎の安い土地を開発して建売住宅を建てるわけです。建設費がかかっても土地が安いので価格は抑えめ。 だけど立地が辺鄙すぎて売れ残ることもあるんです。

売れ残った新築建売住宅

最近、ポータルサイトで見つけた建売住宅はこんな感じでした。

福岡市近郊の自然豊かな地域。売り出して既に2年、完成後1年半は経っているのでは? くくりは中古扱いですが、未入居というロゴがついています。こういう物件は、じりじりと値が下がり、ざっと300万は値引きされていることも。

 

発売当初は、売主物件として自社だけで売っていたのでしょうが、レインズを見ると、今は他社にも広告掲載を許し、わずかな手数料で売ってもらおうと画策しているようです。要は、見込んでいた利益の余裕幅を値引きにつかってしまったので、まともな仲介手数料も支払えないのでしょう。

こうなると、誰も見向きもしなくなる。ホントに、不動産業界って損得勘定の塊なんですよね。両手仲介が見込めないなら、労力をかけてまで広告掲載したくないのでしょう。

 

でも、やっぱり、売れ残っている理由は、立地がダメなんだと思います。

そんなところからどうやって通勤するの?正直な話、車あってこその立地です。

 

チラシに掲載されていた発売当初の値段よりかなり安いのかもしれませんが、そんな物件、仲介手数料がいらないからって買いますか?

表面的な価格に惑わされず、自分の要望と合致しているのか冷静に考えてみてください。売主の建売業者は、そんなこと言ってくれませんからね。内覧に行く前に、自分でしっかり考えないとダメですよ。

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