高騰を続ける不動産市場
不動産市場は東京を中心に、かつてない程の高騰を見せています。都市部を中心にマンション価格は上昇し続け、それに引きずられる形で家賃相場も右肩上がりです。
物価高騰や固定資産税の負担増といった「貸主側の事情」により、突然の家賃値上げを突きつけられ、途方に暮れている方も少なくないのでは??
「こんなに高い家賃を払い続けるなら、いっそ家を買ったほうがマシではないか?」 そう考えるのは、ごく自然な流れです。
「家賃がもったいない」は営業マンの常套句
検討を始めると、必ずと言っていいほど耳にするのが、「家賃を一生払い続けても何も残りませんが、家を買えば資産になりますよ!!」という営業マンの決め台詞ではないでしょうか。
確かに、住宅ローンは家賃と異なり、誰かの都合で勝手に「来月から1万円アップします。」と交渉されることはありません。しかし、家を売ることが目的の営業マンは、往々にして「所有することのリスク」を語りません。
住宅ローンを組むということは、数千万円という巨額の負債を、数十年間にわたって背負うという決断です。家賃から解放される代わりに、その家の所有者として、金利変動や修繕リスク、そして将来の資産価値の下落という新たな不確実性と向き合うことになります。
変動金利の「守り」に潜む罠
現在、多くの人が選択する「変動金利」には、返済額の急変を防ぐための「5年ルール」と「125%ルール」が存在します。
• 5年ルール・・・金利が上がっても5年間は毎月の返済額を据え置く。
• 125%ルール・・・6年目に返済額を見直す際、前回の1.25倍(25%増)を上限とする。
これらは一見、借り手を守る優しいルールに見えますが、実は「支払いを先送りにしているだけ」に過ぎません。金利が大幅に上昇すれば、毎月の返済額だけでは利息分すら賄えず、元金が全く減らない「未払利息」が発生するリスクもあります。
また、25%の増額というのは、家賃が月10万円から12万5千円に跳ね上がるのと同じインパクトです。家計にとって、決して「楽観できる数字」ではないはずです。
ライフプランシミュレーションという「地図」を持とう
では、家を買うべきではないのでしょうか? 決してそうではありません。買いたいという気持ちがあるのなら、その気持ちも勿論大事にしてほしいと思います。ただ、大切なのは、周囲の状況や営業トークに煽られるのではなく、「自分の許容範囲」を数字で把握した上で検討するということです。
35年という長期にわたるローンを組むなら、まずは以下のような視点でシミュレーションを行ってみましょう。
1. 金利上昇のシナリオ想定: 「もし5年ごとに金利が1%ずつ上がったら?」という厳しい前提で、返済額の推移を計算してみる。
2. 家計の限界点の確認: 教育費や老後資金の積み立てを維持しながら、住居費の割合がどこまで膨らんでも生活が破綻しないか、そのデッドラインを確認する。
3. ライフイベントとの合流: 子供の進学、車の買い替え、親の介護。これらと住宅ローンの返済が重なった時のキャッシュフローを可視化する。
計画的な事前勉強と迅速な購入判断が決め手になる
家賃上昇という外部要因をきっかけに、期限に迫られながら動くのは良くないと思うのです。でも、本当に家を買いたいのなら、自分の気持ちに向き合うチャンスなのかもしれません。
家賃が上がるから急いで買うのではなく、家族にピッタリなマイホームを自分本位で選び抜く。これこそが、マイホーム購入を成功させる重要なポイントなのです。そのためには、自分の気持ちに向き合い、情報を精査して選び抜く力が必要です。だから、事前勉強の期間が必須なのです。
家は大きな買い物ですよ。一時の感情や、誰かの戯言に乗せられて買う、なんてことがないようにしてください。絶対に!
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