④ 掘り出し物の誘惑

 買主さんから、「どこかに掘り出し物ってないですか?」と尋ねられることがあります。

求める条件に合う物件がなかなか見つからない時に、ふと、どこかにお宝が隠れているのでは?と考えたくなる気持ち、よく分かります。

待てば吉報はやってくる? 掘り出し物は何処に・・・

ひと昔前に比べればオープンになったものの、不動産市場は、まだまだ内向き社会。売主さんから預かった物件すべてが一斉に公開されているわけではありません。売る意志は固いけど公開されたくないという「訳あり」の売主さんもいるので、必然的に不動産業者が抱え込むことはあります。

とはいえ、預かった不動産業者は、速やかに売ることが仕事です。確実に売れそうな物件は、いち早く、確実に現金化するために、同業者や懇意にしている建設会社と瞬く間に取引してしまうなんてことがあります。魅力的な物件はストックされるどころか、消費者の手が届く市場にはなかなか出回らないのが実情です。

つまり、お宝が隠れていることは稀なので、掘り出し物を待つことは時間の無駄と言わざるを得ないのです。

 

そもそも掘り出し物ってどんなイメージでしょう?「価値の割にお買い得なもの」といったところでしょうか?でも価値をどう判断するかが曖昧だと、本当にお買い得なのかは判別しづらいですよね。住宅用地なら、そこに希望通りに建築できるか、新築住宅なら、価格に見合う性能かどうかが判断材料になりますね。

 

柔軟な考え方で、理想の物件に出会えることも

一方、中古住宅はどうでしょう?建物の再利用を考えるなら、状態がまちまちなので、判断は相当難しくなります。ここは発想を切り替えて、磨けば光る…そんな物件こそ「価値」があり、「得」を招く、と考えることをお勧めします。

まず、広告に大きく表示されがちな設備仕様に目を奪われてはダメです。むしろ簡単に取替のできない構造部分こそ、注目すべきです。ただし、設備のメンテナンス性や構造状態は自分では判断できないので、購入前に建物インスペクションを活用しましょう。インスペクション結果をふまえた改修費用の見積を出してもらえば、マイホーム取得にかかる総予算を具体的に知ることができます。

 

何でも自分でやらないとダメな人は自分の判断で突き進んでください。それがその人の進むべき道なのでしょう。逆に、マイホーム購入に不安を感じる人には、プロの助けを上手に借りることをお勧めします。