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【福岡発】請負-希望をカタチにすることの難しさ

「請負(うけおい)」という言葉の意味をご存知ですか?「当事者の一方(請負人)がその仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対して報酬を支払うことを約する契約」のことです。

 

建築業界はこれが当たり前。ゼロの状態から計画を練り、その計画通りにモノを造ってこそ報酬を受け取ることができると解釈されています。

 

計画した図面通りにモノを造ることは、建築の技術があればたやすいことかもしれませんが、計画自体にお客様の希望が盛り込まれていなければ、出来上がったモノは完全とはいえないでしょう。お客様の困りごとは何なのか、何故そうしたいのか、その困りごとは解決したとしても別の問題が潜んではいないか…よりよい住環境を構築するために、一緒に考えて知恵を出す作業が大切です。

 

そこには信頼関係がないと、絶対にダメです。お互いのために協力する気持ちがあってこそ、完成のその日を迎えることができるのです。「請負」という字に「負ける」という字が入っているために、請負人は下に構える気持ちがぬぐえないところがあるようですが、お客様と私たちとはフラットな位置関係、お互いに一つの事業に立ち向かう同士みたいな感覚です。

 

夏の終わりから今月中旬までかかった間仕切り変更を伴う大型リフォーム工事。打合せも半年以上かかりましたが、お客様の希望をカタチにすることができ、引渡しの際には労いの言葉を頂戴することができました。私たちにとって、一番うれしい瞬間です。

 

私たちにこの事業を託してくれたお客様と、現場を納めるために力を結集してくれた職人さんたちに感謝!

快適なお住まいで、心地よい時間を過ごしていただきたい、切に願っています。