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【福岡発】中古住宅購入を賃貸住宅選びと混同してはダメ!手順が違うんですから。

もし、あなたが、中古住宅を購入してひとところに落ち着きたいと考えているなら、賃貸住宅を選ぶような手順で動いてはいけません。

賃貸住宅は貸主の所有物であり、土地建物に関する責任が借主に発生することはありませんが、購入となると話は別。土地に関しても建物に関しても所有者としての責任が発生します。そして、何か問題が起こっても頼れる大家さんや管理会社はいないのです。自分の責任で解決するしかありません。例え、降ってわいたような問題だったとしても、理不尽な近隣住民だったとしても。

 

賃貸住宅を選ぶ時、どんな手順で進めてきましたか?まずは自分の給料から捻出できる家賃を想定し、通勤や通学に便利な住みたい街を選んでネットで検索をすることでしょう。気に入った物件があれば広告に載っている不動産会社に連絡を入れて現地を確認し、条件を整理して納得がいけば賃貸契約を取り交わします。至って普通です。間違ってはいません。賃貸住宅選びであれば、ですね。

 

入居した物件に不具合があれば、管理会社にモノ申すことができます。軽微なメンテナンスは借主負担でしょうが、通常使用の結果、不具合が起きた場合は貸主の責任で修理をするのが基本です。が、購入した中古住宅はそうはいきません。売主が一般消費者であればなおさらです。生活を始めて気づいた設備機器の不具合も、売主が引っ越して初めて目にした床のシミも、「現地見たよね!?すべて分かったうえで購入したんでしょ!?中古だもん、ある程度はしかたないよね。」ということになります。取引に携わった不動産業者は、あくまでも売買の仲介をしただけですから、不具合を訴える相手ではありません。瑕疵担保責任期間内であれば、売主に修理を要求することも可能ですが、入居してすぐ気づくことばかりではありません。季節がかわって発見することもあるでしょうし、数年後に出現することもあります。

 

心理的なものはどうでしょう。近隣に教育上よろしくない施設があったとか、相性の悪い人が近くに住んでいてストレスの原因になるとか、目に見えない音やにおいの問題があって気持ちよく住めないとか…。社会生活を送る上で「お互いさま」の精神は重要ですが、生活のしかたや時間帯、価値観の違いによる多様化により、常識が通用しないケースもあるようです。賃貸住宅であれば、嫌なら引っ越すことができます。選んだのも自分ですし、現状に我慢できないのも自分なので、引っ越し費用がかかったとしても、それは一時的な支出であり穏やかな暮らしには代えられないという判断もつきます。でもこれが、住宅ローンを組んで購入した住まいだったらそう簡単な話ではなくなります。我慢がならず引っ越したとしてもローンは払い続けなければならない、つまり住居費が二重にかかることになるのです。思い悩んでせっかく買ったマイホームを売却しようとしても、すぐに買い手が付くかはわかりませんし、売却できたとしてもローン残債の方が大きくて差額を手出しする羽目になるかも。事務手数料ももちろんかかります。

 

そもそもこんなつもりで買ったわけじゃありませんよね!?

 

あなたが気に入った物件を、納得の上で購入すればこんなことにはならないはず。一つ一つ気になる問題をクリアにして、その上で購入を決断するのが一番!納得するためには、そのための道順と時間が必要であり、それを提供してくれる仲介業者を選定するのが先なんですよ。