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【福岡発】ゲリラ豪雨や台風など、結構「屋根」は過酷なんです。

命の危険を感じるほどの暑さが続いています。現在、久留米で耐震リフォーム中なのですが、久留米は福岡より暑っつい!!数日前にはとうとう最高気温が全国一位になったとか。職人さんたちの健康面が気になる毎日です。

 

さて、7月上旬にやってきた台風7号とその後の集中豪雨により、過去にリフォームをされたお客様より雨漏り相談の電話が相次ぎました。その中の一つは、昨年のリフォーム前に行った建物診断の際、雨漏り跡を指摘し「今回のリフォーム計画で補修もしくは葺替えを検討しては?」と進言したお宅です。結局、その時のリフォームでは屋根に関する工事はしなかったのですが、あれだけの雨量です。以前の雨漏りでは室内に影響がなかったものの、今回は天井にも壁にも大きなシミができており屋根から雨漏りしたのは明らかです。内装は、前回のリフォームでやったばかり。「屋根補修だけでもしておけば良かった…」と、悔やむ気持ちもわかりますが、まさに「後悔先に立たず」という結果になってしまいました。

 

例え雨漏り跡を指摘されても、今現在漏っているわけでもなく、自分にとって困ることがなければ後回しにしたい気持ちはよくわかります。でも、その状態があるということは原因が存在するということであり、放置したところで直らないのも事実です。放置したことによって、更に大きな災いを被るかもしれませんし、取り返しのつかない状態に陥る可能性だってあるわけです。築年数により劣化が進むのは仕方のないこと。設備機器はもちろん、内外装材に関しても定期的なメンテナンスが必要ですし、いずれ改修すべき時期がくることも念頭に置いておくべきです。

 

屋根に関してはもう一つ、気をつける点があります。これも先日の台風直後の話なのですが、打合せに赴いた住宅地で、双眼鏡を片手に屋根を凝視する作業服姿の人を見かけたのです。台風のあと、呼びもしないのに瓦屋さんが訪ねてくるという図は昔からあるようです。今回も、台風被害を発見しては営業をしている様子。屋根の不具合を見つけて訪ねていった先が雨漏りでもしていようものなら、即座に補修工事ということになり、代金もその場で回収していくのでしょう。困りごとに対する緊急工事ですから、多少割高でも本人が納得していれば何の問題もありませんが、本当は、信頼できる屋根業者さんで工事をしてもらった方が良かったのではないか?ということです。

 

「急いては事を仕損じる」とも言います。自分の意思で正しい判断ができるように、計画的なメンテナンスや補修工事をすべきでしょう。