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【福岡発】「不動産テック」の波により様変わりするか?不動産業界

「不動産テック」の広がり

業界紙を斜め読みしていたところ、不動産テックに関する面白い記事を見つけましたのでご紹介したいと思います。

不動産テックとは、デジタル技術を用いた様々な不動産サービスの総称です。金融業界における「フィンテック」のように、人工知能(AI)やビッグデータなどのテクノロジーの進化により不動産業界においても急速に広がりつつあるようです。

ここにきて広がりを見せる要因の一つは、デジタルネイティブ世代の台頭です。この世代はどんな世代かと言うと、学生時代からインターネットやパソコンのある環境に育った1980年前後生まれ以降の世代を指すのだそうです。つまり、この世代が住宅を購入する時期がいよいよ訪れたというわけです。

とかくデジタル化が遅れていると言われる日本の不動産業界ですが、不動産テックの普及によってどのように変化していくのでしょうか。

 

業界に及ぼす影響

これから変革を遂げそうな分野は、①不動産取引、②不動産評価、③不動産業務の三つです。不動産に関するあらゆるデータを集約し瞬時にマッチングするシステムや、不動産の価格を算定するだけではなく、価格以外のマーケティング的な情報を提供するサービスが登場し、より進化していくものと思われます。また、不動産会社の業務効率化により、対面相談がチャット対応になったり、現地内覧ではなく事務所でVR(専用ゴーグルを付けて目の前に現れた立体的な空間を体感する)内覧が当たり前になるかもしれません。VRの技術は、既にアミューズメント施設でも取り入れられており、デジタルネイティブ世代にとっては特段抵抗があるわけでもなさそうです。

 

いや~、凄いことになってますね!業界内部を見渡せば、まだまだ旧態依然とした趣の中小業者の方が多いように感じますが、世の中的には、不動産テックを駆使した価格査定やマッチングにより効率化がどんどん進み、流通速度は増していくのかもしれません。

 

そうはいっても…

デジタルネイティブ世代の買主さんを前に応対する私たちは、当然その世代ではありませんから、一種の物足りなさを感じさせてしまうかもしれません。が、効率化だけでは得られない安心感をお届けする自信はあります。私たちの目指す正しいサポートのカタチは、商業ベースの効率化でも省力化でもないのです。

 

マイホーム購入は普通の買い物とは違いますよね。できるだけ安く効率的に買えば良い、というわけにはいかないはずです。不動産テックによりたとえコミュニケーションの手段は変わっても、本質的な部分は不変なのです。

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