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【福岡発】マイホーム購入を、価値と価格の両面から考えてみよう!

お金で価値を得る

お金は、価値を得るための手段でしかないわけで、それ自体に価値はありません。必要なものと交換して初めて価値を生むのです。さて、ここで言う価値とは一体なんでしょうか?その意味合いは人によってまちまちで、大きさも違うという、とても抽象的でつかみどころのないものですよね。

 

マイホームを手に入れたい人にとっては、例え高い買い物とはいえ、そこでの生活はローンを組んででも手に入れたい価値あるものなのでしょう。

逆に、マイホーム購入に全く興味のない人にとっては、そんな借金を背負うなんて意味不明!と感じているかもしれません。

似てるけど全然違う、価格と価値

価格と価値は別ものです。価格は同じでも、立場によって感じる価値に開きが生じることもあります。ここで、不動産売買について考えてみましょう。

売主は、自分の不動産を売ってお金を受け取る人であり、ものの価値より高い価格をつけることを考えます。購入した時の値段や、それ以降につぎ込んだ金額、愛着による価値の上昇を付加しがちです。

翻って買主は、その不動産について、お金を渡すことで買おうとする人です。表面的な価格よりも高い価値を求めて、買うかどうかの判断をしようとします。その代金を支払ってでも手に入れたいのか、自分にとってそれほど価値あるものなのか?を考えます。

つまり、価値は非常に主体的なものなのです。売主が、どんなに自分の不動産は価格に見合った価値ある物だと思っても、買主にとってみれば、価値よりも高い価格が付けられた物件にしか見えないこともあるのです。

不安定な将来のために蓄財することは正しいのか?

お金自体に価値がないとはいうものの、お金がないと生活が成り立たないのも事実です。将来必要になるものは、今、ものやサービスとして受け取ってもしょうがないので、お金という形のまま蓄えておく…これは正しい考え方です。教育資金や老後資金は正にこの類。

でも、将来必要な額だけを貯蓄するはずだったのに、いつのまにか貯蓄することが目的になっている…そんな人もいるようです。 そうなってしまうと、お金はあるのに今必要なものが買えない、そんな状況に陥ることもあります。それって正しい経済活動だと思いますか?

 

過度な貯蓄行動は、必要以上に感じる社会不安から生まれます。不安はわからない状態から芽生え、際限なく膨らんでいきます。ということは、いくら貯めても不安は追いかけてくるということです。 

 

マイホーム購入の資金計画も全く同じです。不安を抱えたまま先に進むと後悔の元になりかねません。自分の判断基準による価値を見極め、納得の資金計画でマイホーム購入を成功させましょう。