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【福岡発】新築物件売主サイドの営業手法に翻弄されないように

通販番組って怖い

物事には必ず、メリット(良いこと)もあればデメリット(悪いこと)もあります。モノを売りたい人たちは、声高にメリットだけを強調します。メリットだけを聞かされ続けると、何となく良い商品だと思えてきます。その最たるものが通販番組。なぜ彼らはあんなにいい点ばかりを強調するのでしょうか?そうじゃない点も少なからずあると思うのですが、そこに気持ちが逸れないようにメリットだけをまくしたて続けます。

 

家を見る時こそ慎重に

新築の建売物件や分譲マンションの内覧に行くときは、特に注意が必要です。内装はきれいで設備機器は新品、悪いところは特に目につきません。そりゃそうです、新築なんですから。日常生活を演出するように、家具や雑貨も配置され、自分たちがそこで生活する姿を想像できるように仕向けてあったりします。でも、ここは冷静になってください。自分たちの持ち物がその家に収まりそうか、考える必要があります。演出されたおしゃれな生活を自分たち家族に落とし込んでみましょう。維持できそうですか?毎日の生活はそんな生易しいもんじゃないですよね。

 

一番怖いのは、新築物件の持つ「新品で綺麗」というわかりやすいメリットだけに心酔してしまうことです。マイホーム購入で一番大切なのは何だと思いますか?購入後「その家で生活し続けることに負担がない状態」です。それは、内装の綺麗さや設備機器の豪華さだけで語れるものではありません。そんなことよりも重要なのは、近隣環境や通勤通学のしやすさ、住宅ローン返済の負担が小さいことなどなどです。それらの検討を抜きに、一足飛びに新築物件に飛びつくのは賢明ではありません。新築時の綺麗な状態は、年月と共に必ず劣化していくのですから。

新築物件を否定しているわけではありませんよ。順を追って検討を尽くし、比較検討の結果、その新築物件を購入することがベストだと結論が出たなら、購入することが正解になることも勿論あります。

 

自分軸で考える

「マイホームは新築に限る」という時代は既に過ぎ去りました。「中古住宅+リフォーム」という方法も、選択肢の一つとして有効です。最終的にどちらを選択するかは人それぞれですが、売り手側の言葉に振り回されることなく、自分軸を大切にして検討を尽くすことが大事なのです。