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【福岡発】改めて考えてみよう!貯金の大切さ

子どもの貯金行動

子どもの頃、お小遣いをコツコツ貯めて欲しい物を買ったことはありますか?一ヶ月のお小遣いだけでは手が届かないおもちゃやゲーム、高価すぎて親が買ってくれない趣味の物など、欲しいという気持ちが貯金の原動力になった経験が、誰しもあるのではないかと思います。

子どもの頃は、与えられたお小遣いを自分のためだけに使っていいのですから、消費するのも貯金するのも自由です。お金がないと自分の買いたい物は買えないのですから、買いたい物があれば貯金行動を起こします。念願のおもちゃを手にして満面の笑みを浮かべる自分を想像しながら、我慢することを学びます。

 

大人の消費行動

大人になると、クレジットカードを使ったりローンを組んだりすることで、今お金がなくても物が買えることに気づきます。それが当たり前になっている人も大勢います。その反面、大人になってもやっぱり先に貯金をして、物を買うという行動を守っている人もいます。

クレジットやローンで物を買うという行動は、本当は、遅れてやってくる支払いタイミングに確実に支払うことができる人しかやっちゃダメです。例えば、現金は手元にあるけど一気に減ると心もとないので分割にするとか、来月には定期預金が満期になるのでそれで支払うつもりだとか、確実に支払う原資がある人です。そのお金を使っても日常生活に影響しないことを確認して、買うことを決めた人達です。でも、日常的にクレジットカードを利用しているほとんどの人は、支払いの原資として、毎月振り込まれる給料をあてにしているのではないでしょうか??

 

コロナで感じた貯金の大切さ

今回、コロナの影響で、給料が半減した人や仕事を失った人がたくさんいます。世間の人々が生活の原資としてあてにしている給料が、こんなにも儚い物だったんだと痛感しました。今やキャッシュレスの時代、クレジットカードで代金を後払いにして買い物することは、誰にでもできる消費行動として定着しつつあります。でも、後払いにするということは負債を抱えるということに他なりません。収入が途絶え、支払いの目途が立たなくなったら、会社の資金繰りと同じく家計も破綻するのです。

そんな時、予備費枠的な貯金があれば難を逃れることができますし、気持ちの余裕も生まれます。混乱期を乗り越え、家計を立て直す基礎として役立つこともあるのです。子どもの頃の貯金とちょっと違うのは、「使う目的は、使う必要に迫られた時に決まる」ということ。備えあれば患いなし…これが大人の貯金です。お金が不足する状況は心を不安にします。せめて貯金があれば、「大丈夫。なんとかやれるはず!」と冷静になれることもあるでしょう。

お金は何にでも変えられる流動性の高い資産です。少しずつでも、予備的貯金を継続することを心掛けましょう。

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