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【福岡発】旧耐震でも大切な我が家!でも売却物件はどうよ??

旧耐震と新耐震

旧耐震の補強事例
過去の耐震補強工事(別物件)

昭和56年5月以前に確認下付された物件は旧耐震、昭和56年6月以降に確認下付された物件は新耐震と呼ばれています。

この大きな線引きは、戸建木造住宅の耐震性に大きな違いをもたらしています。強度を高める技術の向上と、地震による被害状況の分析から、構造的な最低基準を大きく変更し、厳しくしたのです。それを守って設計した住宅しか確認下付は許されず、新築物件が増えるにつれ、新耐震物件は増えていきました。が、今でも旧耐震物件は存在しています。

旧耐震の自宅リフォーム

昭和56年というと今から42年前です。皆さんはおいくつでしたか? まだ生まれる前という人も多いでしょうね!(^^)! 

今、私たちがリフォームの相談を受けている住宅は築50年ですから、それよりも前に新築された旧耐震物件です。50年前に夫婦で協力して家を建て、子供たちを育み、今は、奥様一人でお住まいです。お孫さんが友だちを連れて遊びに来るくらい、元気に楽しく暮らしていらっしゃいます。

今までは、必要な時に必要最低限のリフォームを行う、という形でしたが、今回は、いずれ同居する予定の息子さん家族の意見も取り入れながら、総合的なリフォーム計画を一緒に練っているところです。

ここで外せないのが耐震補強工事…。旧耐震物件は、現行基準からするとかなり脆弱な状態にあるのは間違いありません。これから安心して生活していくためには、安全な家にすることが何よりも大切なことです。幸いにして今は補助金制度も充実していますので、上手に利用すれば、安全で快適な暮らしを実現することができます。どんなに古くても家族にとっては大切な我が家。そこに住み続ける価値は何物にも代えられません。

旧耐震の売却物件

このように、長く生活してきた我が家をリフォームで改善することは非常にいいことだと思います。愛着もあるでしょうし、家族が引き継いでくれるなら、家本人(変ないい方ですが…)もこの上ない幸せでしょう。

でも、売り物として市場に出された旧耐震物件はどうでしょうか?既に新築されてから42年以上経っています。これからその物件を購入して、何年住む予定ですか?リフォームすれば表面上は綺麗になりますが、根本的な躯体(構造部分)は42年前のままなのです。

正直なところ、既に償却期間は過ぎていると言わざるを得ません。また、耐震補強工事を実施していないのなら、危険な建物であることも間違いありません。それでも、他人が暮らしていたその物件を引き受けることが正解なのか…、熟考する必要がありますよね。

物件検索よりも大切なこと、それは「信頼できる相談相手に巡り合うこと」

 

対面相談が何故大切なのか分かり易い動画にしました。是非ご視聴下さい。


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