梅雨真っ只中の6~7月はシロアリの季節

シロアリは一年中活動していますが、暖かく湿度が高い4月から6月にかけて特に活発になります。梅雨時期はシロアリが好む環境であり、巣のコロニー(集団)の数も増えるためです。また、この時期は、新しい巣を作るために羽アリが一斉に飛び立つ「群飛(ぐんぴ)」という現象が見られることも…。
これも自然の摂理とはいえ、想像するだけで恐ろしいですよね💦
特にイエシロアリは強敵
シロアリの代表格と言えば「イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」ですが、圧倒的に「イエシロアリ」の方が危険!
イエシロアリはヤマトシロアリよりもコロニー規模が大きく、加害速度も速く、被害が甚大になる傾向があります。生息地域は千葉県以西の温暖な地域、しかも海岸線沿いと言われているので、福岡は、彼らにとっての好適地なのです。
家のそばで音もたてずにせっせとコロニーを作り上げ、大事な家を食べてしまうシロアリ。巣は地中にあるのに、どうやって家を食べ尽くしてしまうのか、不思議ですよね。
湿気が無くても活動できる特殊能力
シロアリは湿気を好むので、湿潤状態が続くとリスクが高くなるのは想像できます。そのため、屋根や外壁からの雨水浸入や、水回りからの漏水とそれによる床下の湿気は注意が必要です。でも、イエシロアリの被害は、柱や梁に及ぶこともあるのです。まさに家を食べ尽くす勢いで、活動範囲を広げていく特殊能力を備えています。乾燥した部分でも、自分で水を運んでどんどん食べ進めていくという、なんとも獰猛な奴なのです。
シロアリを寄せ付けない環境を作ることが大事
一旦シロアリに狙われると、知らないうちに被害が拡大してしまうことになりかねません。なので、シロアリを寄せ付けない環境を維持する必要があるのです。シロアリだって食べにくい家よりも食べやすい家を狙っていますから、防犯意識と同様、シロアリが付きにくい家を意識して維持管理すれば、その効果は得られるはずです。
日々の生活を送るうえで、次のことを意識してみてください。
- 家の周りに不要なものを置かない。 特に、廃材や段ボールなどを放置するのは良くありません。
- 床下の換気を良くする。 基礎の換気口をプランターや植木鉢などで塞がないようにしましょう。
- 浴室や台所などの湿気に注意する。 水回りは常に乾燥させ、漏水などの具具合がないようにしましょう。
- 換気を心掛け、空気を動かす。 家全体の環境を、動きのあるものにしてください。普段使わない部屋や収納も定期的に換気し、湿気をこもらせないようにしましょう。
シロアリは静かな環境を好みますので、活気ある家にしておくことも大事です。
家の中も外も、関心をもって時々見る癖をつけておくと良いですよ。