【福岡発】中古住宅~入居前の掃除は自己責任

持ち家なんだから、賃貸マンションとは違う

賃貸マンションの場合は、貸主であるその部屋のオーナーさんが、奇麗にした上で貸し出してくれますよね。それまで住んでいた人が出て行ったあと、貸主が現状復旧をして次の借主を募集します。

でも、購入して持ち家となった中古マンションの場合は違います。もちろん、戸建住宅の場合も同じ。

中古住宅の売買では、「現状引き渡し」が基本となるため、売主にはハウスクリーニングを行う義務はありません。

 

購入した中古住宅は入居前にチェックを

念のため言っておきますが、ハウスクリーニングはおろか、設備機器の不具合についても現状のまま引き渡されますよ。

賃貸の場合は、貸し出す部屋に設置された設備機器の管理も、貸主責任で対応するのが基本です。キッチンやお風呂が通常通りに使えない場合は、管理会社を通して貸主に物申すことができるのです。でも、中古住宅を購入した場合は、全責任は買主である自分が負うことになります。

 

普通に使えると思っていたキッチンやお風呂が、引っ越し当日からうまく使えないなんて、嫌ですよね。

なので、引き渡し後、引っ越し日までに行う事前チェックをお勧めします。掃除も、どのくらいやる必要がありそうか、自分の目で隅々までチェックする時間をとりましょう。

売主の人柄と愛着によって、現状は雲泥の差

中古住宅は経年劣化や不具合があって当たり前。とはいうものの、その程度は、売主の人柄とその家に対する愛着の度合で違ってきます。

不具合が起きても、すぐに修理や交換を行う人もいれば、見て見ぬふりで放置する人もいます。その影響は、10年、20年と経過した中古住宅に、色濃く出てくるのです。

 

引っ越し後の状態もまちまちです。きれいに掃除をした上で引き渡してくれる売主もいますし、嵐が去ったような状態そのままで引き渡されることもあります。

自分たちで軽く掃除をすれば問題ない物件もありますし、これはプロにお願いした方がいいのでは?と思うような物件もあるのです。(その家の歴史を想像すると、悲しくなるようなことも…)

 

気持ちよく入居するために、自分で掃除をするか、費用をかけてプロに依頼するか、悩ましい問題ですが、水回りや換気扇など掃除が難しい箇所は、思い切ってプロの手を借りるのもいいかもしれませんね。

掃除の考え方は人それぞれなので、どちらの方法でもいいと思いますが、「掃除で一区切りをつけて、初めて自分のものになる」のは間違いないと感じています。

新生活を気持ちよくスタートできるように、楽しみながら掃除に励みましょう!(^^)!

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