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【福岡発】生活の必需品…上下水道について考えてみる

 当たり前が当たり前ではないことも…

インターネットってどんな仕組みになっているんだろう?? 飛行機ってどうやって飛んでるんだろう??

今や当たり前になっていることも、それがどうやって成し遂げれられているか、分からないことってたくさんありますよね。

毎日、家で普通に生活していると、電気や水道が通っているのは当たり前という感覚に陥りますが、どこからどんな経路でやってくるのか考えたことってありますか?

電気に関しては、多少辺鄙で不便なところでもだいたい供給されていますが、水道(上下水道)に関しては、都会では当たり前のことなのに、田舎では未だに普及していないケースがあったりします。

 

社会生活の変化と共に

昔々の水事情を考えてみましょう。上下水道が通る前の生活は、敷地内で完結させるのが当たり前のことでした。飲み水は井戸、生活用水は雨水利用、トイレはくみ取り、台所の洗い水や洗濯、お風呂からでる雑排水は、川に垂れ流しの状態です。合成洗剤等で汚れた排水は川に溢れ、田んぼや畑を汚染し海に流れ出ます。化学肥料の登場で、それまで肥料として利用されてきたし尿の需要も消えました。

上水にしても、井戸水の衛生管理は難しく、量も不安定で枯れることもあります。水を介して広がる伝染病が蔓延するのを防ぐためにも、井戸に変わる上水道の整備が待ち望まれるようになりました。同時に、汚水や雑排水の処理・再利用や還元のサイクルを整える必要も生まれました。

このような社会生活の変化に伴って、衛生的な上下水道事情を実現するために、一括供給・一括処理の時代となったのです。

 

下水道本管敷設は都市部から

福岡県のホームページによると、水道普及率は平成28年3月末時点で94.0%とのことです。下水道処理人口普及率は平成29年3月末時点において81.6%となっており全国平均を上回る成績を収めています。ただ、県内の地方行政区における普及率は64.4%に留まっており、浄化槽による敷地内処理に頼らざると得ない土地も未だにあるのです。

これからの人口減少に鑑みると、地方部の下水道処理人口普及率が順調に上がってくるかは疑問です。地方都市部の物件は比較的安価なのかもしれませんが、インフラ整備の現状や将来的な普及についても、しっかり調査して把握することが大事なんですね。

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