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【福岡発】台所の排水詰まり原因は油の固着が最多

台所排水が詰まった!

いつものように食器洗いをしていると、水はけがなんだか鈍い…そんな風に感じたことないですか?

通常は、水を出すスピードより排水されるスピードの方が速いので、そのようなことは起こりません。給水管の管径よりも排水管の管径の方がはるかに大きいですからね。水はけが鈍いということは、何か抵抗となるようなものが、配管経路に存在するということになります。

 

戸建て住宅の台所排水の詰まり原因で最も多いのは、桝(排水の合流地点等に埋設する桶状のもの)に溜まったラード状の物体、つまり、固着した油ではないかと思います。油ものを料理する家庭ほどなりやすいと思われがちですが、通常使いでもそうなる可能性は多分にあります。洗い物の最後には熱いお湯を流すなど、できるだけ排水管や桝の中に油が停滞しないように気を付けたいもの…桝の掃除や点検も、定期的に行うことが大事ですよ。(関連記事:キッチン排水管の詰まり原因は?(住まいの健康診断) 

汚水配管の行く先は?

さて、ここで戸建て住宅の排水経路についてちょっと説明しましょう。処理について考えなければならない排水には、雨水と汚水の二種類があります。雨水は書いて時の如し、降雨による排水です。汚水に含まれるのは二種類ありまして、まずはトイレの汚水、そして台所や洗面所、お風呂などの雑排水です。

前面道路に下水道が埋設されているなら、汚水と雑排水は直接下水道に流すことができます。下水設備がまだ行き渡っていない地域であれば、敷地内に浄化槽(合併浄化槽)を設置して、そこを通した処理水を側溝に流すことができます。間違っても汚水(雑排水含む)を直接側溝に流してはいけません。想像すればわかりますよね。

ただ、雑排水は側溝に流しても良いとされていた時期が過去にはありました。トイレの汚水だけを単独浄化槽で処理し、雑排水(台所やお風呂、洗濯機の排水など)は直接川に流していたのです。今では考えれられませんよね!昔は、各家から泡立った雑排水が川に流れ込んでいたのです。水質汚染を防止するために現在は、下水設備がない地域は合併浄化槽で汚水も雑排水も処理することが義務付けられています。

台所の詰まりを側溝に流す衝撃的な映像!

先日、YouTubeでとある映像を目にしました。その人は、排水の詰まりを高圧洗浄で解消する仕事をしている人のようです。詰まり方が派手であればあるほど、詰まりが取れて流れた時の感動は大きいようで、再生回数も広告の量も多い。それはいいのですが、台所排水のラード状の詰まりを何の躊躇もなく側溝に流しているのです!お蔭で側溝は真っ白な油交じりの排水で溢れんばかり…。近隣に対して、これはどうかと思います。ホントは詰まりを解消するだけではなく、排水設備自体を改善する必要があるんですよね。

 

下水処理か浄化槽設置か…同じように見える中古住宅でも、購入後にかかる費用などが違ってくるケースもあります。重要事項説明をよく確認して、全てを引き受けるつもりで購入を決断する必要があるのです。 

物件検索よりも大切なこと、それは「信頼できる相談者に巡り合うこと」

 

対面相談が何故大切なのか分かり易い動画にしました。是非ご視聴下さい。


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