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【福岡発】リフォームの花形「水回りリフォーム」を支えるLIXILのこれからは?

リフォームに必要な建材メーカーの存在

リフォームの花形と言えば水回りリフォームではないでしょうか。キッチン、お風呂、トイレなど、毎日の生活に欠かせない水回りの改善は、その後の生活を快適にしリフォームの満足度を高めます。このような設備機器を製造しているメーカーは日本国内にいくつもありますが、一番規模が大きいものはリクシル(LIXIL)であり、その守備範囲は水回り設備に留まりません。

 

LIXILの充実感…ショールームは大いに役立ちます

LIXILグループは、キッチン・お風呂・トイレなどの水回りや、内外装材や窓・玄関・外構など、住宅に関する様々な製品を供給する会社です。2011年にトステム、INAX、新日軽、サンウェーブ工業、東洋エクステリアが統合して総合住宅設備会社として現在の形となり、大所帯となったことで住宅設備や材料全般をラインナップできるようになりました。福岡ショールームの広さと展示数の多さはすさまじいものがあります。多岐にわたるリフォーム計画においても、商品選定がここで一気にできるという利点があり、私たちも良く利用させてもらっています。

 

ただ、ここにきて暗雲が…。2018年10月22日、LIXILグループが今期業績の下方修正を発表し、株価が大幅に下落しているというのです。華やかに見えるショールームですが、企業としての総合的な業績は厳しいものがあるのでしょうか。買収による海外進出が進んだとはいえ、いまだに国内売上比率が7割を超えるLIXILにおいては、国内における住宅着工件数の減少や高齢化の波がダイレクトに影響します。

 

建築のプロと一般消費者に支持される商品を

LIXILは住宅設備で国内トップシェアを誇りますが、製品にこれと言った特徴もなく、需要が減少すれば、他社との価格競争に陥るのは目に見えています。本当にいいものは、多少高くても選択する価値があるものです。価格を下げれば売れるなんて、他社に翻弄されるようなことはしてほしくないものですが、どうなることやら。投資の世界では、例えTOTOの株価に比べて割安感があったとしても、成長期待に差がある以上、現段階では買いではないと言われているようです。

 

人目を惹くオプション品も大事でしょうが、ものづくりの原点に返って、シンプルなデザインと長持ちする安心感を兼ね備えた設備機器をこれからも供給してほしいと思います。