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【福岡発】商品を売るFPと売らないFP

私はFPの資格を持っていますが、その資格を行使して仕事をする場面は少ないです。なぜなら、不動産仲介という本業があるからです。ただ、マイホーム購入では資金計画がとても重要なので、FP的要素もお話ししながら相談に応じることを心掛けています。

商品を売る企業系FP

認知度が上がってきたFP資格ですが、どんな人がどのような仕事をしているのでしょう。以前は、金融関係の仕事をしている人が、周辺資格の一つとして取得していたように思います。FPになったからと言ってそれを全面に押し出すわけではなく、本業の一助とするような感じです。あくまでも本業は、自分が所属する会社の商品を売って売上貢献すること。保険会社なら保険を売り、証券会社なら投資商品を売ることが目的です。つまり、彼らは商品を売るFPです。

商品を売らない独立系FP

かたや、会社に属さない独立系FPの中には、商品を売らないことを宣言して活動している人もいます。「中には…」と限定したのは、FPとして独立した人でも、保険会社や証券会社と密接につながっている人もいるからです。その人たちの目的は、たとえ独立したといっても、やっぱり売ることなのかもしれませんのでね。

逆に、中立な立場を維持しながら、家計相談などの相談業務を中心に活動している人も勿論います。FPという言葉が認知され出した昨今、このようなFPに相談をする人も多くなっているようです。自分ではなかなか気づけないことを、プロの視点でアドバイスしてもらえるのは良いことですよね!(^^)!

あなたにとって相性がいいのは?

このように、同じように見えても相談先の対応はいろいろある、ということです。相談する側からしてみれば、自分の相談事にばかり目が行って、相手も当然呼応してくれるものだと思いがちですが、彼らは彼らなりの対応をするということです。

商品を売らないFPは、一見、良い人に見えるかもしれませんが、その先の道筋を示すという意味では、少し物足りなさを感じるかもしれません。逆に、商品を売るFPは、自分が買わせたい商品を言葉巧みに勧めるものの、具体的な改善策として魅力的に感じてしまうこともあるでしょう。

私がいつも思うことは、最終的に決めるのは、相談者自身だということです。自分で決断するという意思をもって、FP相談に臨んでほしいと思います。

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