Q2 バイヤーズエージェントとは、どのような人たちのことですか?

不動産の仕事は、賃貸や管理、売買や仲介、土地開発や分譲など、様々な分野に渡ります。宅建士という資格は一つですが、得意分野は会社や人によって違うということです。バイヤーズエージェントは、不動産売買の買主側に立って仕事をする人のことです。

売主側と買主側は利益相反する立場にありますから、100%自分の味方になってくれるプロにお願いしたいなら、相性の良いバイヤーズエージェントを探し出すことが一番重要なのです。

 

売主側の不動産営業マンは売ることが仕事です。彼らは、売主の代理人として、売主の利益を第一に考えたふるまいをします。そう、たとえ両手仲介で間に入ったとしても、買主さんのことは二の次です。不動産売買契約をとにかく成立させるために、余計なことを考えるすきを与えてはくれません。この物件で本当にいいのか、最終決断の相談にものってくれないし、住宅ローン選定の比較検討も手伝ってくれません。「買主さんにとって最良の方法を一緒に考える」という仕事は、仲介手数料には含まれていないと思っているのですから…。

確かに、宅建業法で定められた宅建士の仕事は、不動産取引の中でも限られた一部分だけです。同じ仲介手数料を支払ったとしても、対応は雲泥の差、ということを知っておく必要があります。